卒業制作 中間講評会!!
今日の講評の様子を少しだけご紹介します☆
4年間の集大成である卒業制作。
それぞれが夢を持ち、まだみぬ作品の完成に向けて四苦八苦しています。
卒業制作の提出まで、あと約100日です!
エマイユジュエリー 中嶋邦夫 先生によるワークショップ
神戸芸術工科大学ジュエリー&メタルコースではジュエリー、金工において第一線で活躍されている旬の作家、デザイナーを常に招きワークショップ等を行い、自身の向上と表現手段の幅を持たせることを目的として行っています。
今回はアール・ヌーボ期、盛隆であったステンドグラスのような効果を放つ「透胎七宝プリカジュール」を使用したジュエリーで活躍中の中嶋邦夫先生による、レクチャーとワークショップが行われました。透し彫りをした銀の枠に透明感のある七宝の効果生かしたクオリティの高い仕事に触れ、大変有意義な時間となりました。
2012年7月18日(水)には中嶋先生が出品されている名古屋 ヤマザキマザック美術館にて作品解説もして頂ける予定です。
実際の作品も手に取って観ることが出来ました。
「構成された音と光展」に参加
本日大学校内で行われた「構成された音と光展」にガラスコースの学生が参加しました。校内にあるセレンディップギャラリーを様々な学科が光のモニュメントを設置し、光あふれる空間を演出。さらにプロのマリンバ奏者によるコンサートも行われました。4年前から毎年行われているイベントなのですが、ガラスコースは今年初めて参加しました。
ガラスコースで制作したものは、ガラスのランプシェード。吹きガラスで作った透明ガラスの表面に、サンドブラストで模様をつけたシェードを約60個並べました。
準備は昼過ぎに行いました。等間隔にLEDランプを配置し、その上にガラスをかぶせていきます。形も大きさも模様も様々。並べた時はまだ周りが明るかったので、ワクワクしながら暗くなるのを待っていました。
17時を過ぎた頃にはすっかり辺りも暗くなり、美しいガラスのモニュメントができ上がりました。
ガラスの下にはサンドブラストでつけた模様からこぼれた光が美しい影を作っていました。
ガラス1年後期part2
12月も中盤を過ぎ、後期の授業も後少しとなってきました。
3つのコースの授業を順番に受ける1年後期ですが、今週からはもう最後のコースになりました。冬休みを過ぎると授業修了まで本当にちょっとしかありません。周りでは、先輩達が卒業制作、学外展展示作品制作などが佳境に入り始め、夜遅くまで作業を続けています。1年生にはそんな先輩達に刺激を貰って、これからの学校生活を充実させてもらいたいです。
今回はガラスコース2チーム目の作業風景を紹介します。
これは最後の授業の様子です。制作しておいた板状のガラスを最後に曲げる前に、サンドブラストを使って模様を彫ったり、調子づけをしてます。中にはサンドブラストでガラスに穴を開ける学生もいました。
こちらはガラスを曲げる時に使用する陶土で出来た素焼きの型です。ガラスの板を作る前から最終段階の形をデザインして作っておいたものです。表面には溶かした時にガラスが型にくっつかないように、離型剤が塗ってあります。
こちらが陶土の型に板状のガラスをのせた様子。このガラスを約650℃まで温め、型にそわせて曲げます。
完成した作品。板状だったガラスが綺麗に曲がりました。
色の板ガラスを細かく砕いて細かな模様を作った人や、わざとガラスをバラバラに並べて穴があいたガラスにした人など、今回も色々と面白い作品となりました。
2年生キルンキャスト
ガラスコース2年生の後期の課題1つ目はキルンキャストです。
キルンキャストとは、窯の中で石膏型の中にガラスを流し込む、鋳造技法の一つです。課題制作も終盤に入り、先日メインとなる窯入れをしました。
型の中にガラスを詰め、さらに入りきらなかったガラスを植木鉢に入れ型の上にのせます。それを窯の中に上手く並べていきます。今回は2年生全員で窯入れをしたので、お互いに協力しあいながら窯入れを進めていきます。窯入れの準備が完了したのが3枚目の画像。これからほぼ1週間かけてガラスを溶かし、常温まで冷ましていきます。
一週間後の窯の中です。植木鉢に山盛りに入っていたガラスがしっかり型の中に溶けて入っています。窯からガラスを型ごと取り出したらいよいよガラスを割り出していきます。
ガラスを傷つけないように、木槌で周りの石膏を割っていきます。人によっては補強用の金網が入っていたりします。割り出す時は上手くガラスが流れているか、綺麗な色が出ているか、ドキドキしながら割り出していきます。
割り出されて作品。思いどうりに出来た人や、ちょっと失敗した人などそれぞれでした。これから底の加工や表面の加工をして作品が完成します。