後期の授業紹介⑧ 「フィギュア・彫刻演習Ⅰ」
2年の後期に開設されているフィギュア・彫刻演習Ⅰについての紹介です。
この授業では、型取りによるお面作りに取り組んでいます。
お面の素材は和紙で作りますが、まず、型取りのもとになる動物の顔を粘土で制作しました。
次に石膏取りをするための囲いを作ります。
そこに石膏の層を重ねていき、型を制作します。
石膏型が出来たらワセリン等を塗り、後に貼る和紙を剥がしやすくします。
そして石膏型に和紙を貼る時は、ちぎって貼っていきます。
和紙の長い繊維を重ねていくことによって、貼り合わせも滑らかになりますね。
和紙が出来上がったら、彩色についての構想です。
お面に描くデザインによって、和紙の素地の状態から受ける印象は大きく変わりますね。
粘土やスカルピー、樹脂などと同様に紙の可塑性について理解を深めながらも、和紙の風合いに触れる制作となったでしょうか。
立体としての形と彩色との関わり、また素材の持つ質感や色との関わりについても、今後の制作で深めていって下さい。