彫刻フィギュア技法の授業紹介
彫刻フィギュアコース2回生対象の 彫刻・フィギュア技法 の授業です。
今日は、水生生物を創るという課題で取り組んだ作品の仕上げ作業。
スカルピーで細かく作り込んだ原型をシリコンで型取りし雌型を作ります。
写真はシリコンの雌型↓
この2つの型をきっちり合わせ、ヒレの部分に作っておいた注ぎ口からレジンを注ぎ込みます(注型)。
出来上がった複製が↓こちら。今回は3体複製しました。(左上はスカルピーの原型)
型に流し込むレジンはAとBの2液を混合し、化学反応によって硬化させます。
混合後1分程度で硬化し始めるので時間との勝負!
型の複雑さや注ぎ口の大きさなどによって難易度も変わります。
ヒラメを作ったこちらの作品は、流し込む途中で硬化してしまい1、2回目は体の部分が空洞になってしまいましたが、
3回目の挑戦でようやく成功しました。(右のグレーの作品が原型、上から順に1〜3度目の複製品)
後の授業で今回制作した複製に彩色を加え完成させますが
丁寧に作り込んだ作品も、彩色によって作品のリアリティに大きな差が出ます。
彫刻フィギュアコースでは、立体的な造形感覚だけではなく色彩感覚も磨いてゆきます。