後期の授業紹介④「版画表現」
2年生の後期に開設されている版画の授業についての紹介です。
版画表現では、メゾチント、木口木版、リノカット、ドライポイントの4課題による作品制作を行います。
はじめの課題はメゾチントによる銅版画です。
初回の授業では、版画の種類や技法について学んだほか、プレス機の使い方や印刷の流れについて実演が行われました。
刷り上がりを見る緊張の一瞬です!
メゾチントの技法では、インクの濃淡の幅を広く繊細に表すことが出来ます。
その制作は、スクレーパーという道具を使って行います。断面が三角形となっているスクレーパー使って、銅板に刻まれた微細な凹凸を削り、描いていきます。
銅板の凹凸がそのまま残っているところにはインクが残り、黒として表現されます。
凹凸を削り取る具合によって、濃いグレーから淡いグレー、さらに紙の色が残った白として表れてきます。
版が出来上がってきたら、印刷の作業です。まず、ゴムベラでインクをのせながら、徐々にのばし・・・
そして余分なインクを拭き取っていくと、凹凸を削った銅板の部分が現れます!
試し刷りと修正を繰り返しながら、制作を行いました。
今後は木口木版、リノカット、ドライポイントの課題へと進んでいきます!
版による表現の多様さを学びつつも、是非楽しんで下さいね!