後期の授業紹介④「版画表現」

2年生の後期に開設されている版画の授業についての紹介です。

版画表現では、メゾチント、木口木版、リノカット、ドライポイントの4課題による作品制作を行います。

はじめの課題はメゾチントによる銅版画です。

初回の授業では、版画の種類や技法について学んだほか、プレス機の使い方や印刷の流れについて実演が行われました。DSC_0084

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刷り上がりを見る緊張の一瞬です! 
 
メゾチントの技法では、インクの濃淡の幅を広く繊細に表すことが出来ます。
その制作は、スクレーパーという道具を使って行います。断面が三角形となっているスクレーパー使って、銅板に刻まれた微細な凹凸を削り、描いていきます。
DSC_0038銅板の凹凸がそのまま残っているところにはインクが残り、黒として表現されます。
凹凸を削り取る具合によって、濃いグレーから淡いグレー、さらに紙の色が残った白として表れてきます。
 
版が出来上がってきたら、印刷の作業です。まず、ゴムベラでインクをのせながら、徐々にのばし・・・
DSC_0034真剣な表情でインクを詰めます!
 
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そして余分なインクを拭き取っていくと、凹凸を削った銅板の部分が現れます!
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 試し刷りと修正を繰り返しながら、制作を行いました。
 
今後は木口木版、リノカット、ドライポイントの課題へと進んでいきます!
版による表現の多様さを学びつつも、是非楽しんで下さいね!
 
 

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